Review
2018.09「melodies」 宇加治 志帆 個展
(2018.9.16-9.29 12:00-17:00) Pastページ>>>>![]() |
宇加治 志帆
■展示を終えて
今回の個展”melodies”においては、心のうちで親しく思う、実在する女性たちをモデルにし、布を支持体とした抽象作品を発表しましたが、作品制作を通して、これらの作品のモデルになってくれた人たちのことをよく考えるようになりました。
ちょっと嫌なことがあったとき、彼女ならどんな風に受け止めるだろう?なんて言うだろう?
美しい風景をみたとき、彼女ならなんと言って喜ぶだろう?と想像します。
みんな人間だから、怒ったり泣いたり恨んだり、するかもしれません。
でも最終的に彼女たちが選びとること、言葉にすることは本当の愛によって選択されたものだ、と私には思えます。ほんもののかがやきを持つ遠くの星を見るような気持ちで、彼女たちのことを見ています。
これまで、キャンバスと、布やその他の異素材を組み合わせて、矩形からはみ出す構成の作品を制作することはありましたが、ほぼ完全に布のみで造形を行うことは初めての試みでした。
ぺらっとした一枚の布がギャザーを寄せられて細かい山と谷を織り成すさま、
二重三重と重ねられて、一方からは見えない部分が生じること、その形態が差し出してくる象徴的な意味合いを発見しながら、私にとっての新たな表現の扉が開いたように感じていました。キャンバスとちがって、かたちの可変性の幅が広くなるため、展示には苦心しましたが、良い経験となりました。
モデルになってもらった彼女たちのことをかたちに表すには、私の技量も精神もあまりに未熟であり、果たしてこのようなテーマを今の段階で掲げてしまってよかったのか?と歯がゆく悩むことも、心の痛みを感じることもありましたが、このテーマは今後、私にとって非常に大切なものになるであろうという確信とともに、会期を終えることができました。
遠い星のような彼女たちのことを思って制作した作品が、
人里離れたこの村で展示されたことは、
あるべき流れのうちで起こったことのように思えました。
作品を見ながら、「この人はどんな人だろう?」と
思いをはせてくださった方々がいらしたことは
芯から幸せなことでした。
遠くまで、時間をかけて彼女たちに出会いに来てくださったみなさん、そして今回の作品制作への挑戦をさせてくださったGallery Den mymさん、本当にありがとうございました。
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2018.09 山本 修司 個展
(2018.9.16-9.29 12:00-17:00) Pastページ>>>>![]() |
山本 修司
■展示を終えて
今回の展示は、私がこの場所で何ができるかであった。
自然のモティーフを自然の側から引き出す作業を重ねてきたつもりだったが、自然と闘ってきた民家の中で、ギャップを知らされた。
その中で、茶葉と巡り会えた事は新しい発見である。
人が茶に親しむきっかけは何であったのか?老子の頃からの伝説は聞くが、人との出会いは謎を膨らませるばかりだ。
唯私は、日頃飲み物としての茶から、逸脱するきっかけを貰ったような気がする。
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<OPENING EVENT>
宇加治 志帆 さんと歌いましょう
日 時 : 9月16日(日)13:00〜
会 場 : AIR南山城村“青い家”
参 加 費 : 無料
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