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Review

2018.03「沖縄」じゃない「私」を探してみた 金城 理子 個展

(2018.3.11-3.24 12:00-17:00)  Pastページ>>>>



金城 理子



■展示を終えて
製作中は一人旅で、不安になったりワクワクしたりしながら これから生まれてくる作品達に熱量を注ぐ。 そして作品達が私の手を離れ、初めての場所で2週間という時間をかけて馴染んでいく。

搬入を終えたら一つ完結したように感じていたが、そうではなくて旅は続いていて、作品を見てくれた人達との交流がある。 製作中、何度も見続けた作品なのに、人の目に触れ言葉を交わすことで また違った表情を見せてくれる。

今回の展覧会を通じて、自分の作品世界に広がりを感じることができた。 絵を描いているのは私だが、一人で描いている訳じゃないんだなと思うことができた。 これから先もワクワクしながら描き続けたい。

■金城 理子 展示作品



2018.03
〜還る場所〜 斉藤 真人 個展

(2018.3.11-3.24 12:00-17:00)  Pastページ>>>>



斉藤 真人



■展示を終えて
青い家での個展「還る場所」を終えて2週間余りが過ぎました。
何日も通った青い家までの70kmの風景…、 静かな青い家のあの空間…、
茶畑と山々と草木と風のにおい…、 野生動物達との出会い…。
すべてが今の暮らしからは遠く、現実離れしていて、
あの2週間の出来事はまるで夢だったのでは…と思えるくらいです。
普段の生活では味わえないとても貴重な時間が過ごせたと思います。
でも青い家での作品展示ではどこに何を展示するかにだいぶ悩まされました。
土壁は穴があいていたり、めくれていたり、シミだらけだったりと、
自然が作り出した造形物がいたるところにあるのが、この会場青い家の魅力だと思います。
この自然が作り出した造形物を活かして展示していこう!と思った途端に展示がスムーズに進み出しました。
それはまるで青い家が自分の作品展示を受け入れてくれたような感覚でした。
最近の自分の制作は人の生活が築いたものと自然との関わりを描いていて、
人が作り出したものが自然に還っていく様に大変興味を抱いています。
この古民家・青い家も土壁がめくれて、崩れていたり、床が傾いていたり、梁等の木材が朽ちていたり…。
積み重ねた年月の老朽化がこの古民家にはたくさん表れています。
人の作り出したものはいつかは自然に還るのだと、身をもって教えてくれているかのようでした。
そんなところから今回の個展のタイトル「還る場所」が生まれました。
2週間作品展示と数日在廊をさせていただいて、今ではすっかり愛着のある家となりました。
…その分撤収する時はすごく寂しく感じました。
自分の作品の展示はまだまだ完璧だと言い切れない分もたくさんあったと思います。
でも会場としっかり向き合う事でいい展示ができるという事を青い家に教えられたように思います。
ここで学んだ事を活かし、また次の場所に進んでいきたいと思います。
最後になりましたが…、
遠い所足を運んで下さったお客様、オープニングイベントをお手伝いいただいた、
Humming birdさん、まるたにみっつさん、對中さん、柳本さん、
Gallery Den mymで個展された金城さん、本当にありがとうございました!
そして、このような機会を与えて下さった手島さん、心より感謝致します。
素晴らしい風景とあたたかい人の出会いのある南山城村。
本当に大好きな場所の1つとなりました。
自分のもうひとつの「還る場所」が見つかったような、そんな気がします。

■斉藤 真人 展示作品


<OPENING EVENT>

「音楽と絵具とコーヒーと」

日   時 : 3月11日(日)
        13:00〜 音楽ライブ/ Humming bird
        14:00〜 トークイベント/金城さん、斉藤さん
             コーディネーター:對中剛大
             ギャラリーツアー
        15:30〜 音楽ライブ/まるたにみっつ
会   場 : AIR南山城村“青い家”の前庭

■オープニングイベント風景

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