Gallery Den mym ギャラリーデン南山城村 Gallery Den mym ギャラリーデン南山城村

Review

2016.05「暗 示」岡林 真由子 個展

(2016.5.15-5.28 12:00-17:00)  Pastページ>>>>



岡林 真由子



■展示を終えて
個展の会期中、いつものアトリエとは違う空間で作品とじっくり向き合い、出来の良し悪しを判断する、或いは何を提示することができたか考える時間を持つ、というのは毎回当然やるべきことだと思っていました。
しかし、今回のGallery Den mym の個展ではその課題意識から離れ、南山城村の風景をただぼんやりと眺めていました。 考えることを放棄したわけではなく、今この場所で考えることではないな、と思ったからです。会期中、5月のとても心地良い気候の中で小鳥のさえずり、蛙の鳴く声を聞いて、ギャラリー空間でじっとしているよりも南山城村の風景を見つめておくことの方が有意義な過ごし方だと思えました。
個展テーマに対する答えは会期後自然と出てくるものだと直感しました。
今回の個展は、夢の物語の断片のような絵を並べることで、それが暗示するものを明らかにすることがテーマでした。おそらくその答えはもう出ているのですが、言葉として上手くまとまるのはもう少し後だと思います。
10数点展示した作品のうち、3分の2に詩をつけ、絵画のみ展示する時とは違う印象を持ってもらうことをねらいとしました。
Gallery Den mymに初めて訪れたのは、なんと会期2ヶ月前の3月だったのですが、写真や図面で見るよりも一癖ある壁面と空間だったので、メインの大作以外は作品サイズをできるだけ同じものにすることで統一感を持たせることにしました。

今回、会期中は自分にとっての原風景や幼少期の風景のことを思い出すことが多く、観に来てくださった方とそのような話をする機会も多かったと思います。自分のルーツを知り、潜在的に持っている感覚について考えることは大事なことで、作品制作にも間接的に作用するものです。このような時間を持てたことが今回一番の収穫です。

■岡林 真由子 展示作品



2016.05笹岡 茂彦 個展

(2016.5.15-5.28 12:00-17:00)  Pastページ>>>>



笹岡 茂彦



■展示を終えて
「ピンク-フロイドは、アイディアをひとつとして捨て去らなかったバンドである。これが多分に想像力不足とある種の平均化の元となっている一方で、多くの評論家が指摘しているように、この狭さがフロイドをしてアートロック系の他の仲間たちが落ち込んだ道楽趣味から救っているのである」 これはローリングストーン誌のレコードガイドに載っていた音楽評論家バートテスタのピンクフロイドに関する記述ですが今回展示会場となった青い家は人里離れた本来が住居として建てられた家屋を展示場としているので普段思いつきながら実際はやれそうにないアイディアを試してみることにしました特に2階宿泊ルームでの展示は画廊で試そうにも出来そうにないこの場所だからという出来映えだったと思います。

■笹岡 茂彦 展示作品
 


<OPENING EVENT>

野山の恵みをいただきましょう

日   時 : 5月15日(日)  10:00〜
会   場 : AIR南山城村“青い家”


■オープニングイベント風景

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