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2020.09「きおくの記録」 林 直 展

→《「きおくの記録」 林 直 展》レビューはこちら 会   場 : Gallery Den mym 本館
会   期 : 2020年9月13日(日)-9月26日(土)  12:00〜17:00 初日のみ12:30〜
休廊日:水・木曜日
出展作家 : 林 直



きおくの記録

視覚情報である写真は、当然のことながら見えるものを伝達します。ところが写真を見ていると、写っている人の声を思い出すことや、ものに触れたときの手触り、前後のでき事が頭に浮かんでくることがあります。ほんらい写っていないはずの事がらを感じてしまうのは、写真から見える情報が、私たちの過去の体験と結びつき、感覚として呼び起こされるからです。
多くの芸術は、その手法でできる直接的な表現を使い、間接的な事がらを、いかに感じさせられるかを目指していると言えます。基本的に平面媒体という性質から、撮影者は紙であることを感じさせないよう目指してきました。昨今のデジタル化により、その舞台は紙よりモニターでの割合が増え、鑑賞者の眼は知らず知らずのうちに、モニターの表現にもリアリティを求めるようになりました。今後、画質がより高くなることで、より拍車がかかっていくことでしょう。しかし私自身は紙の上で表現される写真が、しっくりと合っていて、その物質感や実態を必要と感じています。
これらの作品の題材は、私の人間性の素となってきた物事です。極端に個人的な題材ではありますが、写真によって人々の記憶に、どのようにリンクする作品となるのかを探っていこうと思います。


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2020.09 「人間と空気 human and air(life in the bottom of the blue air)」 葛本 康彰 展

→《「人間と空気 human and air(life in the bottom of the blue air)」 葛本 康彰 展》レビューはこちら 会   場 : AIR南山城村“青い家”
会   期 : 2020年9月13日(日)-9月26日(土)  12:00〜17:00 初日のみ12:30〜
休廊日:水・木曜日
出展作家 : 葛本 康彰



人間と空気 human and air(life in the bottom of the blue air)

10年くらい前に北海道を自転車で横断している時期がありました。その時通り掛った大雪山にある三国峠(標高1139m)という所で、眼下の一面に広がる樹海を目の当たりにしました。その向こうから自分がやって来たという達成感を感じたのも束の間、圧倒的な木々のスケールによって全身がじわじわと自然に対する畏怖のような感覚に満たされてゆきました。
そんな思い出もひとつの契機として、僕が作品制作を通して試みているのは“人間”と“自然”の関係性を捉え直すことです。例えば一滴の雨でさえ地球全体を巡る水の流れの一側面であるように、日常で当たり前に出会う自然現象は、元を辿れば自然の大きな秩序と繋がっています。僕の作品制作は、そうした自然現象と自分との間に素材を置くことで接点を生み、“自然の現象”と“人間の作為”の双方から素材にアプローチするものです。それは自然が内包している美しいパターンを可視化する行為でもあります。
「青い家」は脇道の小さな傾斜を下りた先、緑に囲まれて建っています。そこは人間の生活の名残と、そこにひっそりと忍び込んでくるような自然の気配とが交差する場所です。繰り返されてきた展示も人間の営みのひとつの様相として緩やかに自然と渡り合ってきたことでしょう。今回の展示ではそうした密やかな、或いは緩慢な気配に意識を向ける場を生み出したいと考えています。


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Event


<OPENING EVENT>

「出品作家、葛本康彰・林直によるアーティスト・トーク」

展示作品や自身の作品の制作意図について語ります。

日   時 : 9月13日(日) 14:00〜15:15
会   場 : AIR南山城村“青い家”
参加費 : 無料


■フード
  • harmony卯
    村で暮らす7人のおばちゃん「harmony 卯」がランチを担当します。 村の猟師さんが仕留めた鹿を使った「シカライス」と村野菜たっぷりの「やさいスープ」でおもてなし。
    お楽しみにお越しくださいませ。

    ※材料がなくなり次第終了いたいします。
    ※写真はイメージ写真です。)