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2019.11志村 高弘 個展
→《志村 高弘 個展》レビューはこちら 会 場 : Gallery Den mym 本館会 期 : 2019年11月10日(日)-11月23日(土) 12:00〜17:00 初日のみ11:00〜
休廊日:水・木曜日
出展作家 : 志村 高弘
収穫の秋
樹々に囲まれた山の暮らし。
嘗て棟梁だった近所のおっちゃんから譲り受けた鑿(のみ)。
偶然にも木を彫る準備が整った。
長年続けてきた鉄板の叩き出し、
にわかにはじめた丸太からの削り出し、
其々造形へのアプローチの違いがとても新鮮に感じた。
また同時に改めて鉄の素直さを確認し、
木の奥深さを知ることができたレイワガンネン収穫の秋。
有難き出会いに感謝です。
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2019.11 「はじめてのマグマ結び」清田 泰寛 個展
→《「はじめてのマグマ結び」清田 泰寛 個展》レビューはこちら 会 場 : AIR南山城村“青い家”会 期 : 2019年11月10日(日)-11月23日(土) 12:00〜17:00 初日のみ11:00〜
休廊日:水・木曜日
出展作家 : 清田 泰寛
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硬直と躍動
描き始めて手数が増え、何かを描いたオブジェクトが画面を埋めていく。
そうするとどんどん絵の方向は定まるのだが、
同時に自らの描く行為が窒息していくような感覚に陥りそうにもなる。
次第に画面も描く行為も「これ以上手を加えたくないな」と硬直的になり、躍動しづらくなる。
もともと絵については、紋切り型の、シルエットのはっきりした対称性のある図が好みだった。
画面に残したいオブジェクトもそれにならって生み出すことが多く、
かつては硬直性が頂点に達した状態を敢えて前面に押し出していたこともあった。
しかし最近になるほど、硬直状態で作品を完成とすることに満足できなくなっていた。
描く行為が画面上で生っぽく残る魅力に気付き始めたのもあって、
その生っぽさを全体の構成に組み込むことで硬直的になった絵をさらに揺り動かし、
躍動させられるのではないかと考えるようになった。
油彩は硬直性を解消するのに最も重要な画材だと考えている。
キャンバス上に描いた生っぽさがほぼそのまま残るのに加え、
一度描いても、後から融かしたり拭き取ったりすることが比較的容易なのである。
これらの性質は、描いてはさらに上から描きつぶすという、
絵を揺り動かす上での核となる行為と親和性が高い。
それを軸として、アクリル絵具やペイントマーカー等、
平坦な表面効果が出やすい水系の画材も油彩の対比として画面に組み込んでいく。
性質の違いを利用すると、例えばアクリル絵具で描いて、乾燥後に上から油彩を描き、
その箇所を揮発油で油彩のみ溶かし去るという処理もできる。
これによって描く行為が一方向に加算的なだけだったのが減算的な手法も加えられるようになる。
そうすると画面内の絵の層が前後で行き来して、効果的に硬直性を破り、躍動を引き起こせるのではないかと期待している。
しかしそれが作品内でうまく機能したことは、まだない。
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Event
<OPENING EVENT>「出展作家 清田による青い家ギャラリートーク」
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日 時 : 11月10日(日) 11:00〜(1時間ほど)
会 場 : AIR南山城村“青い家”
参 加 費 : 無料
青い家内の展示作品を巡りながら
作品と制作意図についてしゃべります。
- harmony卯
村で暮らす7人のおばちゃん「harmony 卯」がランチを担当します。
村の猟師さんが仕留めた鹿を使った「シカライス」と村野菜たっぷりの「やさいスープ」でおもてなし。
お楽しみにお越しくださいませ。
※材料がなくなり次第終了いたいします。 ※写真はイメージ写真です。)
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「アクセサリ作り」
日 時 : 11月16日(土)・17日(日) 13:00〜15:00
会 場 : 本館
講 師 : 志村 高弘
参 加 費 : 500円(材料費)
ピアス、ペンダントトップ、キーホルダ等のアクセサリ作り。